2016年06月10日

今週の注目される定点把握対象疾患  平成28年・22週(5月30日~6月5日)

◎トピックス
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
全数報告の感染症の報告が延岡保健所から1例あった。県内での報告は今年初めてで、累計28例目(平成25年3月届出開始以降)となった。患者は60歳代男性で、発症は5月中旬であった。ダニの刺し口は確認できず、海外渡航歴もなかった。

◎定点医療機関からの報告総数は702人(定点当たり23.1)で、前週比88%と減少した。前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と手足口病であった。

★インフルエンザ・小児科定点からの報告★
【感染性胃腸炎】
報告数は290人(8.1)で、前週比93%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(10.3)の約0.8倍であった。小林(21.3)、日向(10.5)、高千穂(10.0)保健所からの報告が多く、年齢別では1~2歳が全体の約3割を占めた。

【流行性耳下腺炎】
報告数は119人(3.3)で、前週比92%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.70)の約4.7倍であった。小林(17.0)、日向(5.3)、延岡(5.0)保健所からの報告が多く、年齢別は別グラフに示す。



【宮崎県感染症情報センターより参照】
(平成28年6月10日更新)